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〈巻末付録〉 ボクシングの構え方
※この巻末付録は、『「構え」とはなんだ?』を電子書籍として配信したときに掲載した巻末付録を改訂したものです。
スタンス(立ち方)
スタンダード(一般的な立ち方)
実演:田中勝男
半身(はんみ)をとり、相手に対して横を向くような体勢で立ちます。
右利きの人は、右半身(みぎ・はんしん)を後ろにして立ちます。
オーソドックス・スタイルと言います。
正面
左利きの人は、左半身(ひだり・はんしん)が後ろ側にくるようにして立ちます。
サウスポー・スタイルと言います。
素早いフットワークができるように、重心を高めにして、アップライト(直立)で構えるのが一般的です。
側面
ボクサーは、ステップワーク(移動の足さばき)や、パンチを打つときのシフト・ウエイト(体重移動)を、つま先で床を蹴る力を使っておこないます。
そのため、つま先のキックがスムーズにおこなえるように、後ろ足の踵(かかと)を少し浮かして構える選手が多いです。
低重心スタンス(霧山一拳の立ち方)
実演:霧山一拳
作中の霧山一拳(きりやま いっけん)は、腰を少し落として構えています。
正面
腰を落として構えると、強いパンチが打ちやすくなります。
重心が低くなることで、体の土台が安定するからです。
腰を落とすことを『強打法』として指導しているトレーナーもいます。
側面
ですが、この姿勢から素早く移動するのは容易ではありません。
また、膝を曲げた状態を維持しているため、太腿(ふともも)の筋肉が疲労しやすくなります。
霧山一拳は、空手でつちかった足腰があるからこそ、このスタンスでのボクシングを可能にしています。
ボクシングの構え方(巻末付録)
→スタンス 当記事
→スタンダード・ガード
→デトロイト・スタイル
→ピーカブー・スタイル
→ワイド・ガード(山木俊矢の構え方)
参考資料
更新
2018年10月23日 画像を1枚改訂。