2018年12月25日火曜日

オレの『いま幸せ』(3)

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 ふたりが帰ったあと、カツオはあらためて自分の問題と向き合った。

 だが、考えるまでもなかった。
 答えは明らかだった。

 ボクシングが好き――
 その想いは、けっして変わらない。

 そうだ、オレは『ボクシングが好き』という想いを中心にさだめて生きていくって決めたんだ。
 自分を見うしなわない、心がぶれない――オレの場合は『ボクシングが好き』という想いからはなれないことが、それに当たるんだ。

 そして、この想いこそが、オレの『いま幸せ』なんだ。

 ここで終わるわけにはいかない。
 終わりにできるわけがない。
 ボクシングを好きでいることをやめるなんて、できるわけがないんだ。

「よし、やるぞ!」

 カツオは決心した。

「大賀烈……圧倒的なパワーをもつあの相手にどうすれば勝てるのか?
 ――その方法を、かならず見つけるぞ!」

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